産後クライシスになりやすい人とその乗り越え方・夫婦仲最悪はいつまで?

可愛い子供を授かって、新しい生活に挑戦することになる産後。実はこのタイミングで夫に腹が立つ特徴、つまりひどい夫婦仲最悪状態があらわれるようになり、最悪の場合は結婚したこと自体を後悔し始めたり、離婚を考えて里帰りしてしまう女性が非常に多いのです。また、なりやすい人もいます。

夫側も妻の変化にうまく対応ができず戸惑ってしまい、「妻が悪い」と怒って夫婦喧嘩が増えてしまったり、逆に妻におびえる夫もいます。

もしかしたら、その原因は「産後クライシス」かもしれません。今回は産後クライシスやガルガル期になりやすい人、いつからいつまでか、妻の特徴、症状チェック、夫婦仲最悪からの産後クライシスの乗り越え方・治し方について解説します。

産後クライシスとは|妻と旦那の特徴

産後クライシス・ガルガル期とは

産後クライシスとは、赤ちゃんが生まれて夫婦間の愛情がひどく著しく冷めてしまう、夫婦仲が最悪になる症状・特徴のことを意味します。夫婦間なので、妻だけに生じる減少ではありません。

また「ガルガル期」という言葉とあわせて使われがちです。

可愛い盛りの子供を挟んで夫婦がいがみ合うようになり、夫婦仲最悪になり、これまでは気にも留めなかったようなことが問題として出てくるようになります。

産後の早い段階で離婚に至るケースも多く、産後クライシスはひどいと離婚の大きな原因となります。

産後クライシスはいつからいつまで

産後クライシスが、いつからいつまでかというと「子供が生まれてすぐから産後2年間」が期間相場だと一般的には言われています。

赤ちゃんが生まれると夫婦の絆は強まり家族として結束できるというイメージがありますが、実は離婚率が最も高くなるのも産後2年間です。

ガルガル期などがきて、どこかの時点でお互いひどい最悪のケースとならないためにも、必ず話し合いの場を持つ必要があると言えます。

産後クライシスの主な症状チェック|1人目・2人目

産後クライシスに陥ってしまうと以下の症状や特徴が起こりがちになります。下記2点がないかまずチェックしましょう。

  • 何かにつけて脱力感を感じ、やる気がなくなる。
  • 夫に対してイライラしたり嫌悪感を抱くことが多くなる。
  • 結果的にひどい夫婦仲最悪に。場合によっては離婚も。

これまで仲良くやってきた夫婦であっても、ガルガル期で突然夫を敵視してしまうようになるのです。

子どもの誕生を機に考え方や行動に乖離が生じ、夫婦仲は急激に冷え込んでいくことになります。

また、これは1人目の子供の出産時には大丈夫だった場合でも、2人目で突然特徴的な反応が起こるケースも多いです。

妻が悪いの?産後クライシスの原因はホルモンバランスの変化か

産後クライシスは、いろいろな原因が積み重なって起こります。第一に挙げられるのが、産後の体調不良やホルモンバランスの変化といった身体的な要因です。

妻は妊娠が分かってからというもの、体の変化に対応しながら暮らし、出産という人生の一大イベントを迎えます。

そのため、疲労が重なって体調不良を起こす特徴があらわれる人も多いのです。そして出産後の女性の体は、ホルモンバランスが急激に変化します。

この変化に体が付いていかず、心身ともに不安定になることがよくあるのです。産後の悪露(おろ)や抜け毛、肩こり、寝汗、不眠など様々な変化がおこったりもします。

こういった理由から夫婦仲最悪になったのは「妻が悪い」と夫が言う人も多いのですが、生理的な現象であるので、これを悪いとか悪くないとかいう夫は問題があるでしょう。

重要なのは誰が悪いかではなく協力して、困難を乗り越えていくことだと言えます。

産後クライシス・ガルガル期になりやすい人

初めての出産である人

初産は、戸惑うことばかりです。育児自体は、赤ちゃんがなぜ泣くのか?病気の時どうすれよい?など、非常に負荷が大きいため、初めての出産時はなりやすいです。

出産後、身体的なダメージを受けた人

出産後、帝王切開の影響や体に不調が生じる人もいます。育児だけでも大変なのに、母親の体調も悪いと精神的に落ち込みやすくなります。

赤ちゃんが思ったよりも手がかかる場合や、健康上の問題がある場合

赤ちゃんが、体調が悪い、夜泣きがやまない、ミルクを飲まないなど、手がかかる場合、母親が自分を責めてしまうことがあります。

妻の特徴として、まじめな人がなりやすい人

産後クライシス、またガルガル期はどんな女性にも起こる可能性があります。

しかし特に妻の特徴としてインドア派で真面目な性格の人が多い傾向があります。

理由は単純で、性格が真面目だから、出産を通じてしなくてはいけないことが増えたため、実際はできるはずもない量、なれていない量のタスクをしなくてはいけないという切迫感で自分を攻めてしまうところにあるわけです。

実家へ里帰りしがちな人|妻が悪い?

産後クライシスになりやすい人の行動の特徴として、別居や里帰りを選択するというものがあります。この点は、妻が悪いんだと言われがちな点と言えるでしょう。

ガルガル期の夫への嫌悪感やイライラから、実家に帰ることを選択する妻は少なくありません。実家であれば自分の親を頼ることもでき、気兼ねなくサポートを受けることができるからです。

妻の情緒不安定さやイライラをぶつけられることに疲れ、夫のほうから別居を切り出すこともよくあります。別居や里帰りはお互いに一度距離を置いて頭を冷やし、お互いのことを考えることができます。親を頼ることで精神的に落ち着くことも可能です。

しかし安易に別居を選択すると、そのまますれ違いが大きくなって結局離婚してその後、後悔することも多いということを理解しておく必要があります。

別居すると夫は子供と離れることになるので、父親としての自覚はいつまでも育ちません。また別居の寂しさや気の緩みから浮気に走るケースも多いのです。

夫の育児も原因か。イライラする症状について

夫の育児への関わり方も、産後クライシス、夫婦仲最悪状態を引き起こす大きな原因となります。

妻は子を自らの体の中で育てて、大変な思いをして生むことで、自然と母親としての自覚を持つようになります。対して夫が父親としての自覚を持つのは赤ちゃんが生まれてからです。

この段階で既に認識にズレが生じているのです。妻が自分と同じレベルの親としての自覚を夫に求めても、夫はそれについていけていません。

また、「イクメン」という言葉の流行で、最近は夫も家事育児に参加して当たり前だという意識があります。しかし家事育児のスキルが高い男性は現実にはまだまだ少なく、妻が自分と同じレベルを求めても、それをこなせる夫は少ないのです。

そのことに対し、妻がイライラの症状を募らせてしまうこともあります。いつまであなたは子供のままですかと。

最初から育児にはノータッチと決め込み全く育児に参加しないというケースや、中途半端な育児参加で自分はイクメンだと思い込んでいるケースなども、妻のイライラを増やすことになります。

また2人目ならば家事育児スキルが良くなっているはずという妻の意識もハードルが高くなり、失敗することが多くなりがちです。

心の健康の履歴

以前からうつ病や不安障害などの精神的な問題を抱えている人は、産後クライシスを経験するリスクが高くなることがあります。

ソーシャルサポートの欠如

家族や友人のサポートが不十分な場合、母親が孤立し、産後クライシスに陥る可能性が高まります。結果的に、夫婦仲最悪状態になります。

産後クライシスの乗り越え方・治し方

夫から、妻から産後クライシスを知る・伝える

産後クライシスを乗り越えるために大切なのは、まず夫も妻も「産後クライシス」という状況を知っておく必要があります。

意外と明確に意識できていない夫婦もまだまだ多いです。知らない配偶者に、旦那に妻に伝える努力から始めましょう。

あらかじめ知っておくと、実際に陥ってしまったとき、対策を取ることができますが、もうすでに産後クライシスならば、今すぐにお互いに話しながら理解を深めましょう。そうれすれば離婚して後悔することは減るはずです。

夫婦互いに理解する努力を惜しまない

乗り越えるために大切なのは、夫婦双方がお互いを理解する努力を惜しまないことです。

妻は完璧な夫や父親を期待するだけではなく、具体的にどうしてほしいか口に出して伝えましょう。してほしいこと、してほしくないことをきちんと言葉にする努力が大切です。さらに進めると「書面化」を目指しても良いでしょう。

また夫の側も、産後の女性が抱える心身の負担を理解することが必要です。

子供を産んだ後の女性は、精神的にダメージを受けやすくなっています。自分の母親や周囲の女性と比較したり、失敗を責めたりするのではなく、ナイーブな状態にある妻をパートナーとして支えていくことが大切です。

産婦人科、行政の勉強会も

乗り越え方として、おすすめなのは産婦人科や行政が行っている勉強会に参加することです。

産婦人科の先生や育児中の夫婦などからリアルな話を聞くことができるので、想像と現実のギャップを知り、妻と子を受け入れる準備に繋げることができます。

これでも簡単に治るわけではありませんが、産後クライシスを乗り越えるには、夫婦の対話を重視することが大切ですが、第三者の意見を聞くこともとても大切ですので、一度相談してみましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

この記事では、ひどい産後クライシスやガルガル期になりやすい人、いつからいつまで、夫婦仲最悪状態妻が悪いのか旦那が悪いのか、妻の特徴、症状チェック、産後クライシスの乗り越え方・夫婦仲最悪状態からの治し方について解説しました。

参考にしながら、産後クライシスを夫婦で解決していってください。

 

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執筆・監修
服部 貞昭
ファイナンシャル・プランナー(CFP・日本FP協会認定)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
東京大学大学院 電子工学専攻修士課程修了
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